平均寿命は男性81.09歳、女性87.14 歳 令和5年簡易生命表(2024年7月26日)
厚労省は7月26日、令和5年の簡易生命表を公表した。平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.14歳となり、男性は0.04歳、女性は0.05歳、前年を上回った。前年を上回ったのは男女ともに3年ぶり。平均寿命の男女差は6.05歳で、前年より0.01歳拡大した。
男女とも「がん」や「新型コロナウイルス感染症」の死亡率の低下が平均寿命を延ばす方向に寄与した一方で、「老衰」の死亡率の増加が寿命を短縮する方向に働いた。
ある年齢の人が将来どの死因で死亡するかを確率で表した「死因別死亡率」を見ると、0歳の男性は「がん」が最も高く、次いで「心疾患」「老衰」「脳血管疾患」「肺炎」と続く。女性では「老衰」が最も高く、「がん」「心疾患」「脳血管疾患」「肺炎」の順であった。65歳では、男女ともに「がん」の確率は0歳の時より低く、「老衰」の確率は高くなった。
国際的な平均寿命の比較では、データの作成期間や方法の違いにより比較が難しいが、男性でスイス(82.3歳)、スウェーデン(81.58歳)、ノルウェー(81.39歳)、オーストラリア(81.22歳)、日本の順となっている。女性では、日本がトップで、次いでスイス(85.9歳)、フランス(85.75歳)が続く。