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5月の入院外保険料収入は病院1割減、診療所2割減に(7月22日)

日本医師会の松本吉郎常任理事は7月22日の会見で、新型コロナウイルス感染症対応下での医業経営の状況(5月入院外レセプト調査)について発表した。5月の入院外保険料収入の対前年同月比は病院1割減、診療所2割減となった。

入院外総点数(入院外保険料収入)の対前年同月比は病院▲11.6%、診療所▲20.2%となった。診療所をみると、小児科の7割以上で入院外総点数が30%以上減少し、小児科や耳鼻咽喉科では50%以上減少したところもある。

初診料算定回数の対前年同月比は3月、4月、5月と減少し続け、5月は一般病院▲41.5%、無床診療所▲44.7%となった。

5月の再診料または外来診療料算定回数は、一般病院▲19.7%、無床診療所▲18.2%と概ね2割近く減少し、回復の兆しは見られない。この背景には長期処方の増加もあり、病院・無床診療所の約7割で増えている。

電話等再診は、一般病院の78.8%、無床診療所の40.1%で実施。ただし、再診料または外来診療料算定回数に占める電話等再診の割合は2%程度となっている。

特定健診やがん検診など各種健診については一般病院の約7割、診療所の約6割で実施者数が減少。予防接種は一般病院と無床診療所の約半数で実施者数が減少している。

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