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謎の新興国アゼルバイジャンから|#35 「主体的に行動し、発言する―28歳の勇気」

香取 照幸(かとり てるゆき)/アゼルバイジャン共和国日本国特命全権大使(原稿執筆当時)

この記事は2018年11月5日に「Web年金時代」に掲載されました。

本稿は外務省とも在アゼルバイジャン日本国大使館とも一切関係がありません。全て筆者個人の意見を筆者個人の責任で書いているものです。内容についてのご意見・照会等は全て編集部経由で筆者個人にお寄せ下さい。どうぞよろしくお願いします。

皆さんこんにちは。
前回の続きの前にちょっと気になる話題があったので、今回・次回とちょっと寄り道をしてそちらを先に紹介することにします。すみません。

若い方なら誰でも知っている世界的ポップスター、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんが自身のインスタグラムに自らの政治信念について投稿し、話題になっています。

https://www.instagram.com/p/BopoXpYnCes/?utm_source=ig_embed

2010年に史上最年少でグラミー賞(最優秀アルバム賞)を獲得している彼女は今年28歳、11月には3年ぶりの日本公演も予定されています。
欧米、特にアメリカでは多くのスポーツ選手や俳優、アーティストが積極的に自らの政治信念や政治的意見を表明し、その信念に基づく行動をしていますが、これまで彼女は政治について語ることがなく、その多彩な音楽活動との対比で「政治に無関心なスター」として有名でしたので、今回の投稿には私もちょっと驚きましたし、ネットの世界だけでなく大手メディア(CNN・BBC・France24等)でも取り上げられ、大きな反響を呼んでいます。
10月8日にアップされた投稿には数時間で100万以上、この原稿を書いている時点で200万以上の「いいね」が集まっています。

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