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UAゼンセンが国民民主に医薬品の安定供給確保で緊急要請(2023年6月9日)

UAゼンセン(松浦昭彦会長)は6月9日、骨太の方針2023への緊急要請として「医薬品や医療材料等の安定供給確保等にかかる要請書」を国民民主党の玉木雄一郎代表に提出した。今月中旬にも閣議決定される骨太の方針に、中間年改定の廃止を含めた薬価制度の抜本的見直しなどを盛り込むことを求めた。

同7日に骨太の方針2023の原案が示されたことを踏まえ、UAゼンセンの古川大書記長から玉木代表に手渡された。玉木代表からは、政府に対して医薬品の課題について働きかける準備をしている旨の回答があった。

要請書では、「薬価引き下げに依存した医療費抑制の見直しが急務である」と訴えた上で、革新的な医薬品や医療機器の創出と安定供給の確保、国民の健康寿命の延伸等の観点から、骨太の方針の原案に記載されなかった課題などの追加を求めている。

薬価制度の抜本的見直しについては、

  1. 中間年薬価改定の廃止を含めた薬価制度の抜本的見直しを図る

  2. 薬価引き下げに依存した医療費抑制策の見直しを図る

  3. 特許期間中の医薬品等の価格を維持する

――の3点を要望した。

物価高騰等を踏まえた医薬品等の各流通当事者への財政措置等の実施では、

  1. 急激な原材料やエネルギー価格の高騰に対応するべく医薬品等の各流通当事者への財政措置または薬価上の措置を講じる

  2. 安定供給を可能とする価格下支え制度を再構築する(不採算に陥らない仕組みの創設)

――を盛り込んだ。

医薬品流通改善の取り組みの実効性の確保については、医薬品流通改善ガイドラインの取り組みの実効性を確保することや、医薬品の生産、出荷状況を一元管理するデータベースを構築することを求めた。

セルフメディケーションの推進では、セルフメディケーションの推進やスイッチOTC推進に向けたロードマップの策定を要請している。

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