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5月の概算医療費は前年比11.5%増加 一昨年と比べると1.8%減少(9月22日)

厚労省は22日、今年4~5月の概算医療費を、社会保障審議会医療保険部会で報告した。概算医療費の対前年同月比は、4月は+10.6%、5月は+11.5%と大きく増加している。昨年はコロナの影響が大きいため、コロナ流行以前の一昨年の同月と比べてみると、4月は+0.8%、5月は▲1.8%。

休日数等を調整した後の概算医療費をみると、対前年同月比では、4月は+10.2%、5月が+11.5%。対前々年同月比では、4月は▲1.9%、5月は▲2.5%となり、一昨年より医療費が減少していることがわかる。

一方、健保連の佐野雅宏委員は、健保連のレセプトデータでは4~5月は一昨年の医療費を上回っていると報告した。その上で、「医療費の動向を見る上で、新型コロナがあった昨年度はある意味特殊な年であり、令和3年度の医療費の動きを注視する必要がある」と指摘した。

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