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サービスコードを網羅しその根拠を明確に 書籍『介護報酬 サービスコードと算定構造 令和3年4月版』を発行

介護報酬の算定・請求やケアプランの作成・給付管理に用いられるサービスコード。 これらのコードはサービスコード表として示されており、介護給付関係、予防給付関係、そして共通する特定入所者介護サービス費等に用いるその総数は、およそ25,000コードにおよびます。

各サービスコードは、基本的に6桁のコードとサービス内容の略称・算定項目・合成単位数・算定単位により構成されていますが、その根拠は介護給付費単位数表等に示されています。

では、各サービスコードの根拠とは、膨大な量の文章により示されている介護給付費単位数表等の、一体どこに掲載されているのか。どのようにまとめられているのか。 当社(社会保険研究所)発行の『介護報酬 サービスコードと算定構造 令和3年4月版』は、サービスコード表と介護給付費単位数表等を紐付け算定ルールを明確にするとともに、単位数表等をビジュアルに示した算定構造をあわせて掲載することで、そのしくみと繋がりをクリアにする、新たな書籍です。

さらに、地域支援事業の総合事業に係る情報を付録として掲載しています。

以下、本書の構成と内容を紹介させていただきます。

『介護報酬 サービスコードと算定構造 令和3年4月版』
Ⅰ 解説編
[1]サービス利用の流れと対象サービス
[2]介護報酬を規定する単位数表
[3]単位数表を図式化した算定構造
[4]サービスをコード化し網羅したサービスコード表
[5]「介護報酬」を月単位で請求
補-1 支給限度基準額
補-2 1単位の単価
補-3 食費・居住費(滞在費)の負担の軽減
Ⅱ サービスコード編
[1]居宅サービス
[2]地域密着型サービス
[3]居宅介護支援
[4]施設サービス
[5]介護予防サービス
[6]地域密着型介護予防サービス
[7]介護予防支援
Ⅲ 算定構造編
[1]指定居宅サービス・指定介護予防サービス
[2]指定地域密着型サービス・指定地域密着型介護予防サービス
[3]指定居宅介護支援・指定介護予防支援
[4]指定施設サービス等
Ⅳ 付録(総合事業関連)
[1]総合事業におけるサービス事業の概要
[2]総合事業におけるサービス種類の考え方
[3]総合事業における国が規定する基準(単位数等)
[4]総合事業費単位数サービスコード表
[5]総合事業の算定構造

Ⅰ 解説編

要介護者・要支援者がサービスを利用するまでの流れや、その対象サービスを始め、介護報酬とは、算定構造とは、サービスコード表とはどのようなものかを解説しています。

介護報酬の全体像への理解を深めるほか、本書のⅡ・Ⅲを読み解く基礎となる情報となります。

このほか、介護報酬の請求についてや、支給限度基準額・1単位の単価・食費や居住費(滞在費)の負担軽減について簡潔に解説しています。

▲「介護報酬を規定する単位数表」より
▲「単位数表を図式化した算定構造」より
▲「サービスをコード化し網羅したサービスコード表」より

Ⅱ サービスコード編

令和3年4月改定に対応した、単位数表の新旧対照表と、サービスコードとを、訪問介護・通所介護などのサービスごとに隣接させ掲載した、本書のメインとなる章です。

[1]居宅サービス、[2]地域密着型サービス、[3]居宅介護支援、[4]施設サービス、[5]介護予防サービス、[6]地域密着型介護予防サービス、[7]介護予防支援の順に掲載しています。

単位数表の新旧対照表には、おおまかに、その算定項目等がサービスコード表のどこに掲載しているのかを明記しています。

なお、本書では基本部分の合成単位数のまとまりとは別にコードが立てられた算定項目については、個別加減算コードと呼び、★印を付すことでサービスコードのどこに掲載されているのかが分かるよう編集しています。

また、特定入所者介護サービス費等に用いるコードについては、便宜上各該当サービスのサービスコード表ページ末尾に掲載することで、総覧性を高めています。

▲令和3年4月改定の単位数表の掲載は、違いの分かる新旧対照表形式
▲各サービスごとの単位数表の後ろにサービスコード表を掲載
▲体系的に整理した見出しに、柱・インデクスと、検索性にも優れます


Ⅲ 算定構造編

算定構造とは、法令の一部(告示)であり、基本的に文章により規定されている単位数表を、視覚的に捉えやすいよう図式化したものです。

本書においては、基本的に見やすい見開きA3サイズにて、[1]指定居宅サービス・指定介護予防サービス、[2]指定地域密着型サービス・指定地域密着型介護予防サービス、[3]指定居宅介護支援・指定介護予防支援、[4]指定施設サービス等の順番に掲載しています。

各算定構造では、「Ⅱ サービスコード編」とリンクするよう、単位数表やサービスコード表の掲載ページを併記するほか、必要に応じてサービスコードにおける基本部分・個別加減算コードの掲載ページをリンクさせています。

各サービスごとの単位数表の構成を一覧できることから、「Ⅱ サービスコード編」を読み解く補助としてもご活用ください。

▲算定構造編では必要に応じてⅡの参照ページを併記


Ⅳ 付録(総合事業関連)

介護保険におけるサービスには、介護給付・予防給付の対象となるサービスなどのほかに、市町村が行う地域支援事業があります。

地域支援事業では、平成26年介護保険制度改正により予防給付から移行した訪問介護・通所介護などの、「総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)」が実施されています。

本章では、そうした総合事業の概要のほか、告示・通知・事務連絡に示された国が規定する基準(単位数等)・サービスコード表・算定構造も収載しています。 サービスコードにおいては、市町村が独自に定義・規定する範囲はどこなのかを判別できるよう、色囲みにて明示しています。

▲国が規定する基準(単位数等)は、令和3年4月以降告示へと引き上げに
▲「総合事業費単位数サービスコード表」より
▲事務連絡で示された、総合事業の算定構造も掲載

なお巻末には参考資料として、基本報酬に0.1%を上乗せする「令和3年9月30日までの上乗せ分」の計算方法を、抜粋で掲載しています。

▲巻末「「令和3年9月30日までの上乗せ分」の計算方法について(抄)」より


以上のように本書は、「単位数表」「算定構造」「サービスコード」のつながりを一冊に集約し、有機的に繋げた書籍となります。

サービス事業所や自治体で関係業務に携わっている方には、介護報酬を舞台とした情報の繋がりを体感し、より深い理解へと至る一助となれることを、切に願います。

ぜひお手元に置き、皆様の業務にご活用ください。

介護報酬 サービスコードと算定構造 令和3年4月版

版:令和3年4月版
規格:A4・912頁
発行:令和3年4月発刊
ISBN:ISBN978-4-7894-0321-4 C3032 \3500E
商品No:130351
定価:本体3,500円+税
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