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療養病棟の医療区分該当に「中心静脈栄養」が多い(7月3日)

中医協の入院医療等の調査・評価分科会は7月3日、平成30年度診療報酬改定後の入院医療の調査のうち、療養病棟や入退院支援をテーマに議論を行った。

療養病棟では医療が必要な状態・処置などの項目(医療区分)に該当する割合に応じた基準がある。医療区分2・3の該当割合は「療養病棟入院1」で8割、「2」で5割。

今回、医療区分3の項目のうち「中心静脈栄養」が「1」で53.7%、「2」で58.3%と、他の項目と比べ、突出して高いことが示された。医療区分2では、「1日8回以上の喀痰吸引」が「1」で36.4%、「2」で29.5%と高い。これらの該当項目で、基準が満たす患者が多いことになる。

中心静脈栄養の患者が多いことについて、委員から「(看取りとの関係で)モニターが必要」、「急性期病院からの持ち込みで仕方がない」などの意見が出た。

入退院支援では、30年度改定で名称を変更し入院時からの介入を評価した「入退院支援加算」について、加算を届け出ている病院が届け出ていない病院より平均在院日数が短い傾向がみられた。一方、病棟に入退院支援の専従と専任職員の配置で、入退院支援に関する効果で差は確認できなかった。入退院支援加算では許可病床200床以上の病院に専従要件がある。  


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