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医療技術の体系的な分類を引き続き検討――医療技術評価分科会(1月19日)

中医協の医療技術評価分科会は1月19日、医療技術の体系的な分類の検討結果を診療報酬基本問題小委員会に報告した。

外科系学会社会保険委員会連合が整理している手術の基幹コード(STEM7)は、診療報酬の手術分類(Kコード)に併記することになっている。一方、両者の整合性は必ずしも取れていない。例えば、「骨折観血的手術」のKコードは一つだがSTEM7では部位ごとに3つに分類される。麻酔時間の分布を解析すると、部位により異なる結果が出たため、評価を分ける必要性が示唆された。

ただ、麻酔時間と手術時間は一致しているのかなど、引き続き検討が必要な点があり、令和4年度改定では対応しないことになった。

また、ロボット支援下内視鏡手術における直腸がんと胃がん、食道がんの手術成績と経験症例数の関連を調べた結果が示された。術後合併症を評価指標とし、いずれの癌腫の手技においても、術者の経験症例数が「基準値以下の群」と「それを超える群」との間に有意な違いはなかった。

ロボット支援下内視鏡手術に係る手術成績と術者の経験症例数について
出典:診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(2022/1/18)資料

一方、診療報酬の施設基準ではいずれのがん腫でも経験症例数で要件を設けており、令和2年度改定で見直しに活用できるとした。

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