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WHOの認知症リスク低減ガイドラインの邦訳を公表

株式会社日本総合研究所はこのほど、WHOがまとめたガイドライン「認知機能低下および認知症のリスク低減」の邦訳を公表した。ガイドラインでは、認知症や認知機能低下に対する12の介入等の影響について、世界的な研究の成果に基づき、エビデンスの質と推奨度、補足説明などをまとめている。邦訳作成は、厚労省の令和元年度の老人保健健康増進等事業の「海外認知症予防ガイドラインの整理に関する調査研究事業」で行われたもの。

ガイドラインの対象は、アルツハイマー病による認知症など、一次性認知症。介入等は、①身体活動による介入②禁煙治療③栄養的介入④アルコール使用障害への介入⑤認知的介入⑥社会活動⑦体重管理⑧高血圧の管理⑨糖尿病の管理⑩脂質異常症の管理⑪うつ病への対応⑫難聴の管理─の計12について取り上げている。

たとえば、②禁煙治療では、「禁煙介入は、他の健康上の利点に加えて、認知機能低下と認知症のリスクを低減する可能性があるため、喫煙している成人に対して行われるべき」と指摘。エビデンスの質は「低い」としつつも、強く推奨。「喫煙が認知機能障害と認知症の危険因子であることを示す多くの観察研究によるエビデンスが報告されている」などとしている。

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