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令和2年度の概算医療費は▲3.2%で過去最大の減少幅に(8月31日)

厚労省は8月31日、令和2年度の概算医療費を発表した。新型コロナの影響で、前年度より1.4兆円減少して42.2兆円となった。対前年同期比は▲3.2%で、過去最大の減少幅。受診延べ日数は▲8.5%と減少した一方、1日当たり医療費は5.8%増加した。

厚労省は、医療費が減少した要因として、患者が新型コロナの感染拡大により受診控えが起きたことや、マスク着用などの感染対策を徹底したことでインフルエンザなどの呼吸器系疾患の患者が減少したことをあげた。

入院外の受診延べ日数は1割減

診療種別では、入院の医療費の対前年同月比が▲3.4%、入院外が▲4.4%、歯科が▲0.8%、調剤が▲2.7%。受診延べ日数は、入院は▲5.8%、入院外が▲10.1%、歯科は▲6.9%、調剤が▲9.3%。1日当たり医療費は入院2.6%、入院外6.4%、歯科6.6%、調剤7.3%の伸びだった。

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