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「かかりつけ医機能の制度整備」を医療・介護制度改革の最優先課題に――全世代型構築会議(12月7日)

全世代型社会保障構築会議は12月7日、報告書の作成に向けて論点整理について議論した。論点整理では改革の優先順位が示され、医療・介護制度改革の最優先課題として「かかりつけ医機能が発揮される制度整備」が盛り込まれた。

今後の改革の工程の優先順位として、①足元の課題②来年、早急に検討を進めるべき項目③2025年度までに取り組むべき項目―の3つに分けて示した。

最優先の「足元の課題」では、医療保険制度改革として①出産育児一時金の増額②後期高齢者医療制度の保険料負担のあり方の見直し③被用者保険間の格差是正―をあげた。医療提供体制では、かかりつけ医機能を発揮するための制度整備、医療法人改革の推進、医療介護間での情報連携をあげた。

「来年、早急に検討を進めるべき項目」では、◇さらなる医療制度改革◇医療・介護DXの推進、介護職員の働く環境の改善◇次期介護保険事業計画に向けた具体的な改革―をあげた。

「2025年度までに取り組むべき項目」では、◇医療・介護保険での負担能力に応じた負担・給付の不断の見直し◇本格的な人口減少期に向けた地域医療構想の見直し◇地域包括ケアの実現に向けた提供体制の整備と効率化・連携強化―を示した。

一方、子ども・子育て支援の「足元の課題」としては、出産育児一時金の引上げと出産費用の見える化、令和4年度第二次補正予算で措置された妊娠・子育て家庭への伴走型相談支援と経済的支援のパッケージの継続的な実施をあげた。  

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