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規制改革実施計画を閣議決定、デジタルヘルスの推進へ(2023年6月16日)

政府は6月16日、規制改革実施計画を閣議決定した。医療・介護分野では、デジタルヘルスの推進や医療関係職種間のタスク・シフト/シェアなどを盛り込んだ。各実施事項に期限を定めている。

デジタルヘルスの推進では、プログラム医療機器(SaMD)の開発・市場投入の促進に向け、

  1. 臨床現場における使用を早期可能とするため、二段階承認制度を導入する方向で検討する

  2. 革新的な開発を可能とするため、保険外併用療養費制度の活用も含めた新たな仕組みを設ける方向で保険適用のあり方を検討する

――と記した。

科学的介護の推進と介護のアウトカムベースの報酬評価の拡充としては、自立支援・重度化防止に資するサービス提供を推進していくため、「アウトカムを介護報酬に相当程度反映すべきとの要望があることに留意しつつ、関係審議会の議論を踏まえ、引き続き検討を行う」とした。

在宅医療のための薬剤を訪看STに

医療関係職種間のタスク・シフト/シェアでは、在宅領域の医師・看護師のタスクシェアに向け、

  1. 看護師が医師の包括的指示を受けて行う業務を明確化するため、包括的指示の例を示す

  2. 小規模医療機関での外来看護や訪問看護などで活躍可能な特定行為研修修了者の養成を促進する

――を示した。

在宅医療における円滑な薬物治療の提供としては、「体制の整備に向けて、訪問看護ステーションに必要な薬剤(最低限の数量に限る)を配置することも含め必要な対応を検討する」と明記。

薬剤師の地域における対人業務の強化では、「調剤業務の一部外部委託を行うことを可能とするための法令改正を含む制度整備を早期に行うことを検討する」とした。

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