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自宅療養中の妊婦に向けて学会が救急要請の目安示す(8月23日)

日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会は8月23日、自宅や宿泊施設で療養中の妊婦に向けて、かかりつけの産婦人科医に連絡すべき症状や、救急要請を行う目安を示した。

両学会は、妊娠中は新型コロナウイルスに伴う症状だけでなく、妊娠に関連した異常な症状がないかについて十分に注意することが大切と指摘。性器出血や破水感、頻繁に起こる子宮の張り、胎動の減少、強い腹痛などがあれば、かかりつけの産婦人科医に連絡するよう呼びかけた。

また、妊娠中は赤ちゃんのために95%以上の酸素飽和度が必要として、「安静にしていても酸素飽和度が93-94%から1時間以内に回復しないとき」には、かかりつけの産婦人科医または保健所に連絡することを求めている。酸素飽和度が92%以下になったときや、息苦しくて短い文章の発声もできない時には、すぐに救急車を要請するよう求めた。

両学会は、妊娠中に新型コロナに感染しても8割以上の人は無症状または軽い咳や発熱の症状で収まるとして、「現在、無症状の方は安心してほしい」としている。 

■かかりつけの産婦人科医に連絡すべき、妊娠に関連した異常

  • 性器出血、破水感、頻回の子宮収縮、胎動減少、強い腹痛など

  • その他、助産師さん等からの妊婦健診時に言われた症状

■次のような新型コロナの症状がある場合は、かかりつけの産婦人科医もしくは保健所に連絡

  1. 1時間に2回以上の息苦しさを感じる時

  2. トイレに行くときなどに息苦しさを感じるようになった時

  3. 心拍数が1分間に 110回以上、もしくは呼吸数が 1分間に 20回以上

  4. 安静にしていても酸素飽和度が 93-94%から1時間以内に回復しない時

■次のような場合には、すぐに救急車を要請

  • 息苦しくなり、短い文章の発声も出来なくなった時

  • 酸素飽和度(SpO2)が 92%以下になった時  

参考 「新型コロナウイルス感染で妊娠中に自宅や宿泊療養(ホテルなど)となられた方へ」(日本産科婦人科学会ホームページ)

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