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在宅医療の推計患者数が過去最多(3月1日)

厚労省は3月1日、平成29年患者調査を発表した。調査日に在宅医療を受けた推計外来患者数は前回の26年の調査よりも15.2%(2万3700人)増加し18万100人となり、過去最多を更新した。在宅医療を受けた推計外来患者数は、この項目の調査開始の8年から17年までほぼ横ばいであったが、20年から増加している。

また平均在院日数は過去最短となり、総数で29.3日。施設の種類別では、病院30.6日、一般診療所12.9日となった。

推計患者数は入院・外来別にみると、入院131万2600人、外来719万1千人。入院は20年から減少しており、外来は17年からほぼ横ばい。年齢階層別では65歳以上が過去最多となり、入院は96万900人、外来では364万4800人。団塊の世代の高齢化の影響を受けていると見られる。

傷病別分類で最も多いのは、入院では「精神及び行動の障害」が25万2千人、外来では「消化器系の疾患」が129万3200人となっている。

推計患者数を人口10万対で表した「受療率」は、入院1036、外来5675。年齢階級別みると、入院、外来ともに65歳以上が最も高く、入院2734、外来1万369。

調査は、全国の医療施設のうち病院6427施設、一般診療所5887施設、歯科診療所1280施設を抽出し、これらの施設を利用した入院・外来患者約228万人、退院患者約115万人が対象。調査期間は、入院・外来患者は29年10月の施設ごとに指定した1日、退院患者は29年9月1カ月間とした。

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