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29年度市町村国保の収支は450億円の赤字(4月12日)

厚労省は4月12日、平成29年度の市町村国保の財政状況(確報値)を公表した。決算補填等を目的とする一般会計繰入金を除いた、単年度の実質的な収支は450億円の赤字となることが分かった。

赤字額は前年度から1011億円減少しており、厚労省は「収支は改善している」と述べた。また被保険者数が前年度から4.7%減少して2870万人となり3千万人を割った。

収支をみると、繰越金等も含めた収入総額は15兆7664億円、基金積立金等も含めた支出は15兆2801億円で、差し引きは4862億円となっている。

単年度でみると、収入15兆3559億円、支出15兆1253億円で、2306億円の黒字。これに国庫支出金精算金額等(▲1004億円)を加えた収支差引額は1302億円の黒字となっている。一方、一般会計繰入金(法定外)のうち決算補填等を目的とする1751億円を除くと、450億円の赤字となっている。

収入をみると、保険料(税)は2兆7792億円で、前年度から3.9%減少した。支出をみると、保険給付費は9兆69億円で、前年度から2.8%減少している。いずれも被保険者数の減少が影響した。

保険料(税)収納率は、8年連続で改善した。前年度から0.53ポイント上昇して92.45%となった。滞納世帯数は前年よりも約20万世帯減少して269.4万世帯となった。

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