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#5 国家・社会の発展段階と社会保障【前編】

香取 照幸(かとり てるゆき)/上智大学総合人間科学部教授、一般社団法人未来研究所臥龍代表理事

※この記事は、2017年7月14日に「年金時代」に掲載されたものです。

その前に、「前回お約束」のF1のお話をします。

F1アゼルバイジャングランプリは6月23日から25日まで、快晴のバクー市内で開催されました。私は25日(日曜日)の決勝戦を、知人のトルコ人夫妻のマンション屋上(コースのすぐ脇にある絶妙な観戦ポイント!)から各国大使仲間や知人たちと一緒に観戦しました。

街中を走るレースはなかなかの迫力、7階のテラスにも轟音が鳴り響いてきました。

屋上からの眺め。右側コースの奥がゴール。この直線を360キロ以上でぶっ飛ばします。手前の横断幕に注目。どこの世界に酒飲んで運転するF1ドライバーがいます? これ、直前まで公道として普通に使っていたことの証拠です。レーサー気分でぶっ飛ばす一般市民ドライバーが後を絶たなかったんだそうです。

屋上の様子。みんなビール片手にレース観戦。「誰がトップ?」「知らな〜い」

さて。それでは次に今回の本題に入ります。

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