見出し画像

緊急経済対策の厚労省分は1兆6371億円(4月7日)

厚労省は7日、政府が閣議決定した緊急経済対策厚労省分の補正予算案を公表した。厚労省分は1兆6371億円で、うち9101億円を労働保険特別会計から支出する。

医療提供体制の整備では、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金を創設し、受入れ病床の確保や応援医師・看護師の派遣、軽症者の療養体制などを都道府県が実施できるようにする(1490億円)。

人工呼吸器の確保は2万台の確保を目指し、メーカーなどに増産や輸入拡大を要請するとともに、国で必要な量を確保する(265億円)。体外式膜型人工肺(ECMO)は正しく扱える知識を持った医師、看護師、臨床工学技士を養成する研修などの費用を計上した(4.3億円)。

ワクチン・治療薬の開発促進は275億円を計上。既存の治療薬の治療効果や安全性の検討などの研究を支援する。治療薬の候補である抗インフルエンザ薬のアビガンの追加購入分が139億円を占める。

医療機関などに優先配布するサージカルマスク、N95マスク、ガウン、フェイスシールド、消毒用エタノールを国で買い上げる費用は、国民に配布する布マスク分を含め、1838億円となっている。

社会保険研究所ブックストアでは、診療報酬、介護保険、年金の実務に役立つ本を発売しています。